スタッフマネジメント

本坊公認会計士事務所は、診療報酬分析をはじめとする「財務コンサルティングサービス」と、スタッフの皆さんを適切に管理する「人事労務コンサルティングサービス」を、有機的に結び付けて提供することが可能です!

例えば、毎月の給与や賞与、昇給を、それぞれ単発の事象と考えてしまうと、1年後に人件費の予想外の高騰に直面する危険性があります。

昨年の人件費率(50%) ⇒⇒⇒ 今年の人件費率(70%)

なぜ途中で教えてくれなかったの???

このような事を可能な限りなくすために、私たちがよく口にするのは、

「このまま推移すると○○○○になるので、△△△△した方が良いですよ。」

クリニック・医院経営における人件費負担といった会計的な側面と、給与や賞与の計算、昇給、支給基準の検討、スタッフの労務管理といった人事労務的な側面を、一体としてコントロールすることにより、優秀なスタッフの獲得維持と効率的なクリニック・医院経営が可能になるといえるでしょう。

スタッフマネジメントの内容

私どもがクリニック・医院経営にかかわらせて頂いて感じるのは、とても多くの先生方が頭を悩ませるのは「人」の問題であるということです。

□ スタッフの採用、退職、解雇
□ 問題スタッフの対処
□ スタッフのモチベーションの向上
□ 院内の規則、規程の整備

さらに具体的に挙げたら、きりがないかもしれません。

そこで、本業である診察処置に先生方が専念できて、そして先生方とスタッフの皆さんとの円滑なコミュニケーションができるように、本坊公認会計士事務所がクリニック・医院の事務長を代行いたします。

具体的には・・・

  • 採用面接を代行
  • 就業規則などの院内規則の作成、整備
  • 定期的にスタッフの皆さんとのミーティングを主催し、院内で発生している問題の把握と改善策の提案
  • その他、先生方のご希望に応じた事務長代行業務

私たちは、スタッフマネジメントの最大の肝は「採用」と「規程・規則」、「モチベーションの向上と維持」にあると考えております。

なぜなら、「人」に関する問題は、スタッフの退職又は解雇時に最も起こりやすく、無用な訴訟や風評被害など、対処方法を誤るとクリニック・医院経営の根幹を揺るがす事態に陥ってしまう事があるからです。

こうした問題の多くは、採用活動や規程・規則の曖昧さに内在していることがとても多く、そもそもクリニック・医院経営の実態とかけ離れた規程・規則を便宜的に使用している場合があります。

さらに、優秀なスタッフが辞めてしまい患者サービスの著しい低下を招いてしまうと、一度失った患者からの信頼はなかなか回復できません。

私たちが人事労務コンサルティングを行うにあたって常に心がけているのは、「現場の事情と法律のギャップを知恵で埋める」ということです。

こんな事例を解消しました

例えば・・・

□ 現場の事情と法律

現場の事情
始業開始時刻8時30分の医院でスタッフが毎朝7時30分に勝手に早朝出勤し、タイムカードを打刻している。残業代を払わねばならないか?
法律
残業代を払わねばならない。
リスク
タイムカードという証拠が残っており仕事をしていたと言い張られたら反証が困難となります。
改善策を講じなかった、放置していたとみなされる可能性があります。

□ 知恵

スタッフに手書きで、「労働時間ではない」とタイムカードに記載してもらう。
残業を行う場合には、事前に残業申請書を提出し承認を得なければならない旨の条文を就業規則に設ける。

こんな事例も・・・

□ 現場の事情と法律

現場の事情
スタッフが髪の毛の色をとても明るくしてきました。医院の雰囲気になじまないので改善させる方法を教えてください。
法律
髪の毛の色は、表現の自由や自己決定権の保障の範囲内である。
リスク
合理的な理由なく制限すると、人権侵害の恐れがあります。

□ 知恵

NPO法人日本ヘアカラー協会のカラースケーリングを参考にして、医院として許容可能なカラーを決定し、就業規則に規定を設けましょう。その際、スタッフの方たちの意見も採用すると良いかもしれません。
なお、この方法は一部ホテル業界で採用されている方法でもあります。